「論語」
「ねる前に絵本を一冊」のUluruです。
「論語」
約2千5百年前、中国の孔子の言行を記した書物です。「実践的」であり「柔軟」で合理的な孔子の考えです。
日常に、そして迷いの時に「論語」が身体に沁みついていれば選択を大きく間違えることはないように思います。
「知」知性、「仁」愛する力、「勇」勇気、これらを中庸に持つバランス感覚の重要性を説いています。
思い込んだら突っ走ってしまうだけでは無謀で野蛮になり、3つの力のつながりがあってこそ伸びていくものだということを述べています。
自戒に値し、省みます。
また、「論語」の中で言われる「学問」とは「よりよい生き方をする」ということ。つまり、「論語」は「実践的」な教えであり、人間が思想を体現することが「論語」の理解となるわけです。
日常の中で「論語」に書かれている内容を意識し行動し続ければ、中庸な人間に近づいていくことが出来るのであれば実践するのみですね。
「自己実現」に対しても孔子は「人間は人間社会の中で生きる」ことを強調し、自分のなかにある基準を信じる力と他者の要求に答える中で実現していくことを述べています。
他者を寄せ付けず、人里離れたところで暮らすことではないのですね。
自分にある「基準」この基準を持つことだけでも大変なことです。損得に惑わされない選択を繰り返し、スキルを磨き、「仁」を持って実社会で自己実現を目指していきたいものです。
「ねる前に絵本を一冊」のUluru代表 中村 文江