お互いさま

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子育て真っ最中に、集合住宅に住んでいた。

近くに親戚がいるわけでもなく、頼りになるのは夫のみ。

夫も忙しく、イクメンとは言い難かった。

しかし、子どもたちは日が暮れるまで、集合住宅の子どもたちと遊び、兄弟のように育っていった。

そして、近所のお父さん、お母さん、その家族の親戚の人にまでお世話になった。

子どもが小さい時は、ごちゃごちゃに育つのがいい。

一人っ子でも構わない。外に出れば、誰かが遊んでいる。サッカーが始まり、鬼ごっこをし、野イチゴを取りに行き、誰かの家でご飯まで食べてくる。雨の日はどこかの家が遊び場になる。

そんな環境が子どもにはいい。そして、親にもいい。

家の中だけの狭い空間では、親も子も息が詰まる。

子育ての先輩や愚痴を聞いてもらえる相手がいたほうがいい。

子育ては試行錯誤の繰り返し。正解なんてない。だから、親は迷い、疲れる。

親子の縦の関係、先生と子どもの縦の関係、同級生との横の関係、、、

縦と横の関係だけじゃー足りない。大事なのは斜めの関係。

たくさん斜めの関係を作ろう。

いろんな人に育ててもらおう。その方がきっといい。親にも子どもにも。