優しさと強さはセット
優しさは強さとセット
先日、国際交流のイベントで掛川城に幼児、小学生と参加しました。
運営していたのは静岡県の大学生6名、100名を超える参加者を前にクイズやブースで声を上げていましたが、私には彼らの準備不足が伝わってきました。
大学生6名のうち1名が私のグループに所属しており、イベント開催から1週間後感想を聞いてみました。
やはり、彼は大変反省しており、準備不足とともに参加者に対する思い入れがなかったことを打ち明けました。
想像力の欠如ではありますが、根っこには「他人に対する愛情」が不可欠です。
受験、部活、テスト、、、と子どもたちは愛情を育てる時間がありません。
競争ばかり、将来に向けての叱咤激励、生き方の土台を作る思春期に「他人に対する愛情」を育むことなく大人になった人の思考回路はどうなってしまうのでしょうか。
身に付けた知識を何に使うのでしょうか?
タックスヘイブンが話題になっていますが、知識を自分のためだけに使うために学んでいるのでしょうか。
科学技術の進歩は止まることなく、ロボットが感情を持つ日も近い将来やってくるとのことです。
「思いやり」のない人が自分の利益だけのために知識を活用し、都合よく生きていく、こんな世の中が幸せと言えるでしょうか。
「優しく強い子に」そんな子どもに育ってほしいと願いながら、私は子どもに関わっています。
優しい子は自分の利益だけを基準に動きません。だから、逞しく強くなるのだと信じています。
「他人」が見えている子は、それを「力」に変えます。
「誰かが喜んでくれる」「役に立ってる」芯のある優しい子が増えますように。
「ねる前に絵本を一冊」のUluru代表
中村 文江