広告の裏
「寝る前に絵本を一冊」の中村 文江です。
夫が年のせいか、仕事で疲れを見せ始め気になっていた。仕事辞めてもいいんじゃない、とは言ってみたものの、様子をみていた。
そんな夫が広告の裏に何やらメモ書き、箇条書きに書かれたものは今の職場の若者に伝えたいことだとか、彼は医療系の仕事でたくさんの若者たちを喚起してきた。海外でプレゼンをする者、大学院へ再度勉強に行く者、彼の励ましによって成長した若者は多数いる。
彼に限らず、年を取ると誰かに自分のスキルを伝えたくなるもの。
経験も知識も若者より多分にある。
伝えたい、教えたい、そんな気持ちが心身ともに健康な状態を維持することに気付いているだろうか。
健康寿命を考えるなら、年寄りのアウトプットの場を確保すること。
子どもたちへの読み聞かせ、得意分野で教える、出来ることは山ほどあるような気がする。
老人を病院へ行かせるのではなく、家に閉じこもらせるのではなく、未来につなげる「場」を作ることが医療費の削減や税金の無駄遣いに歯止めをかけることになるのではないかと広告の裏に書かれた文字を見て思った。
「寝る前に絵本を1冊の」Uluru代表 中村 文江