黒姫
長野県黒姫に毎年、通う。行くというより「通う」の言葉が私には当てはまる。
26年前から毎年、欠かさず、我が子も含め地域の子どもたちを引率し、日本全国から集まってくる小学生から大学生、季節によっては北米、オーストラリア、ニュージーランド、中国、韓国の子たちとも一緒に過ごす。
3泊4日 ロッジで共同生活。食事のときには自分たちで運び、テーブルを出し配膳し、また戻しに行く。掃除、片づけ、布団敷き、、風呂などすべて子どもたちの運営で行う。家では手伝わない子でもここでは動かないと始まらない。
生活だけでなく、物語を通して自分の意見を出し合い、ひとつの形にしていったり、野外活動やワークショップに取り組む。
昔の子どもと変わったところがあるか?
いえ、いえ、子どもは26年前も今も変わっていません。最初はホームシッックにかかったり、手伝えなかった子でも段々動き出し、4日目の別れではどの子も胸に迫る感情が湧きます。
自分が動くこと、誰かのために何かすること、自分の考えが認められること、優しさ、逞しさが自然に育まれます。
「優しい子になってほしい。」「逞しい子になってほしい。」「思いやりのある子に育ってほしい。」「最後までやりきる子になってほしい。」etc.
親はそう願います。しかし、体験がない子に望む力はつきません。理屈じゃないんです。
体験、それだけが本当の実力になっていくのです。
子どもに苦労をさせたくない。誰もが思っていることですが、人生にはいろんな試練がやってきます。その時に自分で考え、動き、あきらめずに転んでも立ち上がり、歩ける子にするために親は何を選択すればよいのでしょうか。
私は、「どこででも誰とでもやっていける子に」と願い、我が子を黒姫に連れて行きました。
12月26日 また子どもたちを銀世界の黒姫に連れて行きます。