龍の子太郎
「絵本」と「コーチング」で笑顔を生みだすUluru代表 中村 文江です。
龍の子太郎
「いない いない ばあ」で有名な松谷みよこ氏が亡くなられたとの報が届きました。
絵本講座で必ず取り上げる作品です。どんなに泣いている子どもでも一瞬で引きつけてしまう作品。光と闇を往復し再会の喜びを感じる絵本ですね。
多々ある松谷作品の中で、私にとっての最高傑作はなんといっても
「龍の子太郎」
このお話には、人間の大切な基本、生き方、育ち方、崇高な姿が描き出されています。
子を思う親の無償の愛、孫を慈しむ祖母の姿、神仏への畏れ、働く意味、生きる意味、、、
人間が人間になるために数々の試練を越え、学ばなければならないことを教えてくれます。
人として生きていくための掟があり、自分だけのことを考えていてはまっとうに生きていかれないことが強く書かれています。
そして、誰かの役に立つことが自分を強く逞しく優しく育ててくれていることに気付くのです。
人は誰でも間違いや悔むことをします。それは仕方のないことなんですね。でもその間違いに気付いた時に、次はどうするかを考えなくてはなりません。
間違いに間違いを上乗せするのか、勇気を持って正しい道を歩むのか、その選択は自分にしかできないことです。
松谷みよこ氏が残していった私たちへのメッセージを今一度読み、心に刻むときなのではないでしょうか。
「絵本」と「コーチング」で笑顔を生みだすUluru代表 中村 文江