156名
この夏、海外にホームスティする156名の中学生から高校生までの決意表明の式が大ホールで行われた。
大きな舞台の真ん中で、一人ひとりが心を込めた決意表明をする姿に何度も目頭が熱くなった。
今年中学生になったばかりの子は、まだ背も低く、マイクにやっと届くくらいだ。
それでも、自分の言葉で、視線を高く、希望と不安を抱えながら声にする。
たった10秒の決意表明だが、この10秒で彼らは大きく成長する。自分の言葉で自分の声で伝えるから。
参加するのは自分なんだと、そして、自分と同じように参加する仲間がいるんだと確認する。
自分の足で歩く。 言葉では簡単だが、たやすいことではない。しかし、彼らは確実に大きな一歩を踏み出した。
家族に守られ、生きてきた自分が海外で一ヶ月なんとかして生きてこなくてはならない。
思春期の彼らは思うだろう。
今まで、家族にどれだけ守られていたか、愛されていたか、自分はみんなとのつながりの中で生きていることを。
自分の力で出来ることを増やしていくこと、それが大人になることだと、気付いてほしい。