くまとやまねこ

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20131104-2

湯本 香樹実 ぶん  酒井 駒子 え 

突然、最愛の友だち・ことりをなくしてしまった、くま。
くまは手作りの箱に花びらをしきつめて、そっとことりを入れ、持ち歩くようになります。
箱の中を見るたびに、こまった顔をする森のどうぶつたち。そしてみんな決まって言うのでした。
「くまくん、ことりはもうかえってこないんだ。つらいだろうけど、わすれなくちゃ」
くまは、くらくしめきった部屋に、ひとり閉じこもってしまいます。
ある日、ひさしぶりに窓をあけ、外に出ててみると、みなれないやまねこに出会います。

このやまねことの出会いがこのくまの再生になっていくお話。

震災ボランティアに行った時、スーツケースは絵本のみ、私が出来るボランティア。
この「くまとやまねこ」は自分のために持参した。

仮設住宅ではまだまだ傾聴が必要で、それでも最後に落語絵本を読ませてもらった。
そして、ボランティアに広島から来ていたフリースクールの中学生や高校生に何冊か読んだ。その中の中学生くらいの男の子が帰り際、チェーンのついたジーンズのポケットから折鶴を出し、照れくさそうに渡してくれた。

絵本を読むこと 「元気になってね。大丈夫だょ。未来に向かってね。」私の表現方法。