2820g

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2820g  

結婚式の最後に手紙とともに受け取った27年前に誕生した娘と同じ体重のぬいぐるみ。

持ってみると結構ずっしりとくる。2820gの存在の大きさは私に喜びと責任を運んできた。

1日1日を積み重ね、巣立つ日まで彼女にエールを送り続けた。そう、安心して巣立てるように。

親の務めとはなんだろう。

なぜ、子どもを授かるのか。生物学的なことではなく、子どもを持つことの意味を今、改めて自分に問うてみる。

自分以外のものを必死に守り、育て、社会に送り出す。その過程こそが親として選ばれたものの責任と大きな喜びなのではないだろうか。

未来につながる大仕事、大仕事を終えた後にやってくる自分自身の成長や足跡。

子育ては自分育てだったと実感している。

世の中の子育て中のお父さん、お母さんにエールを送り続け、私に出来ることを実行していきたい。