ことばと心の受け渡し
ぞうさん ぞうさん おはながながいのね
そうよ かあさんもながいのよ
ぞうさん ぞうさん だれがすきなの
あのね かあさんがすきなのよ
誰と誰の会話だと思いますか?
昨日、「ことばと心の受け渡し」ワークショップに参加してきました。講師は小学校教師歴33年、現在埼玉大学教育学部で教鞭をとっている福田三津夫氏。
まど・みちおさんの詩をペアでシチュエーションを自分たちで考えながら声に出してみる。
「ぞうさん ぞうさん」と言っているのは、人間の子ども、「そうよ かあさんも ながいのよ」はぞうさんのおかあさん。
「ぞうさん ぞうさん」と言っているのは、絵本を開いている人間の子ども、「そうよ かあさんもながいのよ」は絵本を開いている近くにいるおかあさん。
など など。
「やどかりさん」 まど・みちお
「はひふへほ」 まど・みちお
「きりんさん」 まど・みちお
「あいうえお」 まど・みちお
「教室はまちがうところだ」 蒔田 晋治 群読で。
気持ちと想像力と声を3時間たっぷり使った。言葉の楽しさ、いろんな感じ方捉え方に触れ、心も体も声も解放され、発見の時間だった。
「話しかけるということは、こえで相手のからだにふれること、相手とじかに向かい合い、一つになることにほかならない。・・・話し言葉は、まず声を発する衝動がからだの中に動かなければ生まれない。・・・話し言葉はまず何よりも他者への働きかけです。相手に届かせ、相手を変えること。」
『ことばがひらかれるとき』20年以上前に受けた竹内敏晴氏のワークショップの後で読んだこの言葉がよみがえってきた。