3.11
2011年12月29日 宮城県名取市の仮設住宅を訪れた。
何としても2011年内に行かなければならないとと思いで、絵本をスーツケースに入るだけ詰め込み、電車に乗った。
迎えてくれた仮設住宅ボランティアの方たち、県外からも若者がボランティアに来ていた。
緊張していたら、
「今日は体ほぐしの日でマッサージのボランティアに来ているけど、どう?」
って、言ってもらい、ボランティアに行ったのに、体をほぐしてもらった。
そして、1軒1軒と仮設住宅を訪ねさせてもらい、話を聴いた。
どのお宅にも仏壇が供えられ、語られる言葉に身動きが取れなかった。
両親が旅行中で息子さんを亡くした方、奥さんを亡くした方、仮設住宅に来てからご主人を亡くした方、、、
みんなが避難してきた仙台空港、船が陸地に横たわる風景、高台に設置された祈りの札
私を案内してくれた仮設住宅に住んでいたSさんは半年後に脳梗塞を患い、闘病中だ。
Sさんが脳梗塞で入院中、私の娘と息子が東北にボランティアに行ったとき、初めての外出のお手伝いをした。
忘れない。
小さなことでも出来ること。
顔が浮かぶからこそ、忘れない。