身体性
相手を感じる機会が減っている。
ネットを通してではなく、目の前にいる相手を全身で感じながら対話をする機会が少ない。
自分の発する言葉が、相手の発する言葉が、実は体全体から発せられているという事実になかなか気付かない。
言葉は音として入ってくるが、目の前にいる相手との対話は身体性が大いに関係してくる。
顔の向き、視線、背筋、手、足の位置、、
対話の相手が目の前にいるにも関わらず、視線が合わなかったり、背中が丸まっていたりする。
複数だともっと顕著になる。
機械を通してではなく、目の前にいる相手との対話力、人と直接会うことでしかつかない能力。
いずれ外国語は機械が翻訳してくれるだろう。しかし、相手を感じ、状況に合った言語を持つには到底及ばないだろう。
コミュニケーション能力とは、身体性を含めた高度で複雑な対話技術なのだ。