3びきのコブタ
「それなら、フゥフゥのフゥーとおまえのうちを吹き飛ばしてしまうぞ。」 と おおかみ。
さて、藁の家を吹き飛ばした後にコブタはどうなるのでしょうか。
みなさんの知っているお話では、コブタは次のコブタの家に逃げる?またはオオカミに食べられてしまう?
カナダのホームスティ先に5才の男の子がいて、読んでほしいと持ってきた「3びきのコブタ」は次々と逃げて行くケース。
私の家にある「3びきのコブタ」は次々とオオカミに食べられ、最後のコブタはオオカミからの様々な誘いを知恵と運で乗り越え、煙突から入ってきたオオカミを鍋で煮て食べてしまうストーリー。
残酷だと思われますか?
「3」 「死」 「再生」
この要素がこの物語には含まれています。
実はこの要素が大切なのです。
子どもたちの成長はこの繰り返し。
「3つ」の大きな成長時期、気付きながら大人になるには精神的な「死」と「再生」を体験する。
物語には人間を成長させる、本質的な要素があり、だからこそ、読み継がれてくる。
出来るだけ、原作に近いものを選んでほしい。
残酷な内容に思えても、人間の本質を捉えた、深い知恵がつまっているから。