ご褒美は必要?
無心になって子どもが問題を解いている。それを見ていた母親はご褒美をあげるからともう一問解かそうとする。すると、こどもは一気にやる気を失くしてしまう。
子どものこころの中で何が起こったのか。
問題を解くことが楽しい子どもに、この母親の一言。
やる気を出させようとした母親と子どもの気持ちのギャップ。
この実験は実際行われており、競争を持ち込んだ場合にもやる気が落ちるとのこと。
つまり、外的な動機付けは逆効果だということ。
報酬は自由な行為を、外部から統制される行為へと変えてしまう。
つまり、母親がご褒美をあげると言ったとたんに、子どもは自己原因性の感覚を低めたために熟達に向けての内発的な欲求を低下させてしまったのだ。
興味を失わせないこと。
ここに鍵がある。
楽しく、問題を解く。楽しく感じているときは、内発的動機づけになっている。そこに外的動機としての行為は慎むこと。
内発的動機付けの大切さは自律、自立へとつながっている。
自分で出来ることが増えて行く。自尊心が育っていくには内発的動機づけが不可欠である。
余分なご褒美はかえって子どもの成長を阻んでいることにもなる。