何才にどの絵本?
本の裏表紙や帯に3才から5才まで とか 小学生向き 中学生向きなどと書かれているものがある。
私にも時々質問がある。
「この年齢にはどの絵本がいいですか?」
「最終学年の読み聞かせに良い本ありますか?」
私は一貫してこう答える。
「自分の読みたいと思うものを読んでください。」と
また、就寝前に子どもが持ってくる本が毎日同じでもそれを1冊、そして、おかあさんやおとうさんが読んであげたい本を1冊。
選書眼はたくさんの本に出会えば自ずとついてきます。それまでは、図書館で推薦されている本やいろんな情報で必ず出てくるものを選んでいれば間違いないです。
少しずつ、自分で選び、子どもに読み聞かせしていくと、子どもの反応で分かると思います。
何度も何度も読みたがる、読んでほしいと持ってくる絵本は、現在のその子の状態、気持ちがその絵本のどこかに重なっているのかもしれません。「この本この間借りたでしょ」「昨日もこれ読んだじゃない。」 などと言わず、その1冊はその子が持ってこなくなるまで読んであげてください。
そして、もう1冊。新しい世界に連れて行ってあげてください。
物語は夜、生まれます。
子どもが寝るとき、優しい声で読んでもらう時間ほど至福な時はありません。おかあさんやおとうさんの声(愛)に包まれて眠りにつく。そのような経験をしてきた子が自分を苦しめたり、他人を苦しめたり、親を殺したりはしません。
下世話な統計ですが、家に絵本が1冊もない家の子は学力のみならず、成長にも影響が出るとの報告があります。
たかが絵本、されど絵本。
そして、親にもすてきな贈り物が。
子どもと一緒に読んだ絵本から勇気や喜び、知恵を得、添い寝しながらの記憶は私の宝物。