「部活」

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中学生2

中学三年間 12才から15才

この時期がその後の人生を大きく変える時期だと常々思っています。

0才から大学生までと30年以上関わってきました。子どもたちの成長を観ていると10代前半での体験が大きくその後の人生を左右しているように思います。

どんな体験をしたのか、どんな大人に出会ったのか、どんな価値観に触れたのか、大人の土台をこの時期に築いているように私は思います。

この時期はまだ自分自身を確立できておらず、良い意味で柔軟で吸収力が高いと言えます。

無意識の行動に理屈が付き始め、意味を問うようになり、違和感や違いを言葉に変換できるようになります。

彼らの違和感への対応が押し付けや力任せでの説得だと「思考」が止まり、同じような人間を増産することになり、「あきらめ」という意識が無意識レベルに落ちていくことにもなりかねません。教育という名のパワハラですね。

中学校の行き過ぎた「部活」もその一つと捉えます。休みの日を多くすると子どもにろくなことがないと考える教師や保護者、本当にそうなのでしょうか?

読書する時間、好きな音楽を聴く時間、自分について考える時間、他の活動に充てる時間、そんな貴重な時間を画一的に「部活」という強制力のあるもので子どもたちを縛っていていいものでしょうか。

先生方の業務もキャパオーバーです。

海外に行ったときに日本の「部活」の話をするととても受けるのですが、笑い話ではありません。「英語」の先生が15:00過ぎにはスポーツの先生に変わり、土、日も夏休みも「部活」の指導で学校に行くんだョ。

「教育」と言う名の下で子どもたちの時間を奪い、主体性を潰し、先生自身もライフ・ワークバランスを考える隙間もなく疲労困憊。

一回、学校は放してみませんか。

地域には定年後も元気で知恵のある方がたくさんいます。

行政も学校外の活動にお金を使い、「教育」と「高齢化社会」をつなげ新しい視点を入れませんか。

「多様化」から日本はほど遠いところにいると私は感じています。

 

「寝る前に1冊」絵本講師 中村 文江