走れメロス
「絵本」と「コーチング」で笑顔を生みだすUluru代表 中村 文江です。
走れメロス
小学生?中学生?以来久しぶりに「走れ メロス」を読みました。
内容はもちろん知っていましたが、大人になって読むと一言、一言に重量が加わり自分の血液に言葉が入っていく感覚を味わいました。
磔になっているセリヌンティウスのもとに駆け寄るまでのメロスの感情は私たちと1つも変わることなく揺れ動く内面を表しています。
一生懸命に走った、しかし間に合わない、これは裏切りではないと疲労困憊したメロス自身自分を納得させようとする場面、結果を出せなかった自分への言葉と重なりあいました。
プロセスが大切だと言いながらもどこかで自分を甘やかしているのではないかと、問われます。
そして、信じることの尊さ、希望を持つことの重みをメロスは太宰はまっすぐに投げかけてきます。
「信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題ではないのだ。人の命も問題ではないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。」
わけのわからぬ大きな力にひきずられて走るメロス。
「大きな力」私たちも大切にしていることありますよね。
目に見えない「大きな力」を持っていること、自分の行きたい方向に「大きな力」が働いた経験ありませんか。
物理的に何も持っていなくても人間は「大きな力」を持ち合わせているのだと気付かされる場面です。
「信じること」「嘘をつかないこと」「約束を守ること」、、、
言葉は知っていても私も含めどれほどの人が全うできるのでしょう。
今、またこの物語に出会い、心に灯がともり、正直に真面目に自分の中の「大きな力」を信じ歩み続けて行こうと視線が上がる思いをしました。
「絵本」と「コーチング」で笑顔を生みだすUluru代表 中村 文江
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